備前焼は実用品として古くから使われてきました。
暖かい土味の陶器は、素朴な美しさをもち、使い込むうちに味わい深くしっとりとした輝きを放ちます。
また、その性質から、堅くて壊れにくいということ以外にもさまざまな長所があります。
-クリーミーな泡がビールをおいしくさせる-
備前焼のビールグラスは、とてもきめ細かな泡がたちます。
釉薬を使用していない備前焼きは、表面に微細な凹凸があるため、発泡能力が高く、ゆっくり注ぐときめの細かい泡がたち、ビールをおいしくさせます。
-お花がいつまでもイキイキ元気に-
備前焼には、微細な気孔がいくつもあり、通気性があります。
水が新鮮な状態で保たれやすくなりますので、お花が長生きします。
-器の形で味が変わる!?-
ワインはグラスの形によって香りや味わいが変わることが有名ですが、実は日本酒にも同じことがいえます。使うお猪口の形や厚みによって、香りだけでなく味わいまでも変化します。
同じ備前焼のお猪口でも手作りならではの形や厚みの違いで、日本酒の味の変化をお楽しみいただけます。
「さめにくいコーヒーカップ」
備前焼は、内部にいくつもの気孔があります。
この気孔に空気が溜まり保温の効果を発揮します。
ぽってりとした形からの温かな印象だけでなく、飲んでも温かいコーヒーを味わえます。
「投げても割れぬ備前のすり鉢」
備前焼は高温で長時間焼き締めるため、強度が高く、それをこのように表現したようです。実際に投げたら割れると思いますが、それほどまでに堅いということは、日常使いの食器としては優秀ではないでしょうか。
すり鉢だけでなくお皿なども同様に堅く人気があります。